「今回の出張で北朝鮮レストランへ行って来ました。」
10月17日(土)から3年ぶりに上海出張へ行って来ました。
今回の日程は10月17日~22日までの5泊6日です。
中国へは2001年以降、40回近く出張していますが、ここ数年は技術顧問がいましたので、中国出張はその方に任せていました。
従って、今回の上海出張は3年ぶりです。
今回の出張目的は外注先のメッキ工場が移転して、新しい工場に移ったので納入先のお客さんが工場監査を行うためです。ついでに他の加工外注先も2社視察する予定です。
【格安航空券を求めて】
お客さんの担当者は10月18日の日曜日の便で、羽田空港から上海虹橋空港に行く予定をしていました。
そこで、我々も同じ便で行こうとしたところ、往復のチケットが10万円近くになるということで、急遽前日に格安便で行って上海に泊まることにしました。(^-^;
(中国からの爆買い観光客が急増したのと円安で、中国系の航空会社も含めて、航空運賃がかなり上がっているようです。)
ということで、今回は新宿南口のH.I.Sに出向き、デルタ航空で何とか往復5万円弱のチケットが取れました。
(対応していただいた、H.I.Sの女性は何とミャンマー出身の方でしたが、流暢な日本語で対応していただきました。)
【成田空港までは格安バスが出現】
出発は17日(土)夕方の成田発の便です。
いつもは新宿駅からリムジンバス(片道3,000円)で成田に行っていたのですが、最近、東京駅から1,000円バスが出ていると聞きました。
しかも、運行は京成電鉄やJRと提携している会社で問題なさそうです。
そこで、今回は四谷駅から東京駅に出て、八重洲南口の高速バス停からJR系の「アクセス成田」というバスで成田空港まできました。
事前予約も必要なくて、その場で運転手にお金を払います。車内にトイレもついていて快適でした。(黙っていると、領収書もくれませんが)(~_~;)
成田空港で今回の出張の同行者の瀋さんと合流して、上海に向かいました。
ホテル代は600元(約12,000円)で人民元ベースでは昔とほとんど一緒です。
しかし、円が5割近く安くなったので、円ベースではそのまま5割アップとなります。
(人民元(RMB)は香港ドルと同じく、US$にほぼ連動しています。因みに1元は日本円に換算するときに昔は13~15倍でしたが、今は20倍です。)
【迎えのベンツ】
お昼ご飯をたべてから、羽田から来るお客さんの担当者を迎えにいくことになり、現地の生産委託先の社長が差し向けてくれたベンツで、上海市内のレストランに向かいました。
運転手はいつも迎えに来る顔なじみの工場専属の運転手です。
(このベンツは数年前の社長の誕生日に奥さんがプレゼントしてくれた車だそうです。当時の中国では輸入車に100%の関税がかかっていて、車両価格が2倍になります。このベンツは約3,000万円したと言っていました。中国人の経営者は金持ちです。)
【景気のいい上海レストラン】
【中国式接待】
チェックイン後、夕食はでさっそく、中国式の接待です。
郊外には4~5階建ての大きなビル一つがレストランになっている、見た目が豪華な中華料理店があちこちにあります。
なかは1階が広いテーブル席で2階以上が個室です。個室は広く、調度品などとにかく、中国流の見た目が豪華な演出です。(^-^)
結婚式もここで行われ、土日に行くと昼間からよく、爆竹の音が響いています。
また、中国ではお客さんの接待は当たり前の文化で、出張中は毎晩高級中華レストランで、50度の白酒(バイチュウ)を飲まされます。
(接待が足りないと思われるのは現地企業の社長のプライドが許さないようです。)(^^;)
ということで、今日も高級そうな中華レストランでマオタイ酒(白酒)をたくさん飲みました。(^-^)
(地方都市では上海と違って、まだ、中華料理以外のレストランが少ないため、出張中は一週間近く、毎日昼、夜とも中華料理になります。)(^^;)
【中国の環境対策】
19日(月)は朝から、現地企業の外注先の新しいメッキ工場へ、工場監査に出かけました。
中国でも環境汚染の問題に対する国民の意識が高まり、有害な廃液を出すメッキ工場などは国の指導で、地域の全ての工場を一カ所の工業団地に集めることにしたそうです。
そして、廃液処理は共同の施設で行います。
この工業団地は今年の初めに建物が完成して、それから設備を持ち込み調整して、9月から本稼働を始めたとのこと。
17棟の建物にこの地域のメッキ工場、30社が入居しているようです。
工場の詳しい内容や写真は企業秘密ということで、公開できませんが最新の自動化ラインが稼働していました。
(丹陽地区の電気メッキ工業団地の入り口)
昼食後、他の部品加工の外注先を3社ほど、視察し、品質管理の状況を確認しました。
その後、元請け工場に寄ってからホテルに引き上げました。
(我々が日本人だということで、高価な刺身をだしてくれたと思うが、以前、丹陽で刺身にあたったことがあり、さすがに貝の盛り合わせは手がつけられませんでした。)(^-^;
担当の北朝鮮ウエイトレスはどこにでもいる若い女性で、明るい屈託のない笑顔が素敵な女性でした。年を聞けば24歳とのことです。
ただ、隣の部屋との通路で、料理が厨房から運ばれて来るのを待っている、少し年上のお隣担当のウエイトレスがちらっと見え、その彼女の下を向いて、物憂げにしている姿が印象的でした。
しばらく、食事を堪能していると、年配の北朝鮮のマネージャーと思われる女性が入ってきて中国語で話をしながら、名刺をくれました。
その名刺には、この店を経営する北朝鮮の社長の名前と本国での役職が書いてありました。
「これから、ショーが始まるが写真撮影は禁止です。」といったようなことを話していたようです。
そして、ちょっとお年を召した3人の芸妓団が入ってきました。
最初の一人はサックスを持っていて、もう一人は琵琶、最後の3人目はアコーディオンだったかな?
ということで、サックスの女性が我々、日本人の為に「北国の春」を演奏してくれました。
そして、30分位の間、3人が交代で歌ったり踊ったりしてくれました。
まるで、将軍様になった気分です。(笑)
(写真撮影が禁止だったのが残念!)
その後、彼女たちは次の部屋に行って、同じように演奏していました。
終わりの頃に外注先の社長夫婦や他の中国人達が、北朝鮮のウエイトレスに何かいって、からかっていました。
ウエイトレスは血相を変えて、ムキになって反論していたようです。
後で聞いてみると、中国人たちが北朝鮮のウエイトレスに「あなた達が、子供の頃に学校で習ったことはみんなウソなんだよ。」と言ってからかっていたようです。
(日本人としては? っという感じですが。)(^^;)
帰りに北朝鮮のウエイトレスがニッコリと微笑んで、日本語で「ありがとう!」と言ってくれました。
(北朝鮮のファンになりそうです。)(^-^)
【本業のRFコネクタ工場の視察】
20日(火)は元請けの現地工場で朝から、最近の不具合品の対策や品質管理の指導、工場の現場視察などを行いました。
丹陽駅から上海まで210Kmで1時間20分でした。
【中国への輸出の商談】
その後、これから日本産品を輸出しようとしている、貿易会社で打合せをしました。
日本酒の輸出に半年前から本格的に取り組んでいますが、食品関係は福島の原発事故の影響で「原産地証明書」などが厳しくて、時間がかかっています。
(この辺は別途、「日本酒の輸出」で詳しくブログに書こうと思っています。)
【お断り】
(ブログでは工場の詳しい内容や写真は「企業秘密」が含まれるので公開できないため、接待を中心し書いています。したがって仕事をしていないように思われるかも知れませんが、日中はちゃんと仕事をしていますので、誤解のないようにお断りしておきます。) (^^;)
(おわり)